エピソード

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2024.07.11
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乳がんと分かったときは数人のローテ職場。会社にどう伝えていいか分からず、病名と当面1カ月の休みを申し入れました。実は自分でも治療の見通しが分かっておらず、手術さえ済めば終わりと思っていたためです。会社も、1カ月程度ならと代替人員もなしで休職へ。ところが、主治医には術後に初めて「次は抗がん剤ね」と言われ、会社に嘘をついた形になり、ショックでした。

結局半年近く休職。放射線(25回、5週間)は復職後に会社を抜け出して通いましたが、同僚に大きな負担をかけました。
乳がんは特に、他のがん種に比べ入院期間が短いため、医療者との関わりが薄いうちに社会に放り出され、その分通院治療の期間が長くなりがちです。若い患者も少なく、看護師やMSWなど生活面の相談をできる相手も見つからず、病院からも社会からも孤立し、どうすればいいのか分からず苦労しました。

会社には、早め早めに状況を報告すること、必要な配慮は自分にしか分からないので周囲に具体的に伝えることが重要だと思います。
例えば、腋のリンパ節を郭清すると「重い物を持つな」と医師に言われますが、「重い物」のイメージは人それぞれ。実際、「長時間のパソコン操作は無理だろう」との善意の思い込みで、不慣れな閑職に異動されかけました。また、長い休みよりも短時間出勤や早退など、通院や体調急変時に応じた柔軟な勤務の方がありがたいです。働き盛りの時期に、自分の健康への不安から代替不能な仕事を諦めざるを得なかったことは残念でしたが、まずは治療優先で、少しずつできること、やりたいことをやっていくしかないと思っています。

*AYA世代のがんとくらしサポート(https://plaza.umin.ac.jp/~aya-support/experience/15/)からの転載*

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