エピソード

2024.11.05
タイトル

治療中、職場の人との関係作り

エピソード本文

私ががんになった時、福祉施設で正社員として働いていました。常に体を動かし、仕事は忙しかったものの、職場の雰囲気は良く、やりがいのある楽しい職場でした。私の手術が12月に決まった時も、年末の更に忙しい時にかかわらず、みんな嫌な顔一つせず病休を取らせてくれました。私は同僚に出来るだけ迷惑をかけたくないと、手術後約10日で職場復帰しました。もちろん、手術前のようには働けないため、同僚のサポートを得ながらの復帰でしたのでとても感謝しています。

がんになった当初は、がんになったことを知られたくなかったし、治療による体調不良や副作用を隠して病気前と同じように仕事もしたかったし、同僚に迷惑をかけないようにすることに必死でした。私は、ホルモン療法の副作用が強く、体を動かす仕事には大変な部分もたくさんありました。ホットフラッシュや関節痛などの体調不良、精神的な落ち込みなど隠したい気持ちは周囲に伝わっていたようで、今思うと逆に気を使わせていたように思います。同僚も「どう声を掛けたら良いのかなぁ」と思っていたと思うし、腫れ物に触るような・・・そんな感じだったかもしれません。出来る事・出来ない事、手伝ってほしい事・自分で頑張れる事を一緒に働く同じ部署の方には伝えていれば、変に気を使わせることが減ったのかなぁと思っています。私をサポートしてくれた同僚だって、がん患者と一緒に働くことは初めてで、私がどうして欲しいのか、どうサポートするのが良いのか、お互いにわからない状態だったと思います。お互い初めての事が多いからこそ、私は、もっと周囲の人たちを信じて、自分の状態を伝えていけば良かったなぁと思っています。

治療と仕事を両立するには、周囲のサポートは欠かせません。私の場合は、多くの介助を要する利用者さんの担当を外してもらったり、介助自体の担当を減らして会議の出席を増やしてもらうなど、体への負担を減らしてもらいました。自分から言い出しにくかったものの、同僚に配慮してもらえたことは嬉しかったです。その分、私なりに書類作成などの事務仕事は率先して行うようにしていました。サポートして欲しい内容や、出来る事・出来ない事を伝えることで、仕事しながらでも頑張りすぎない治療期間を過ごせたのではないかと今になって振り返っています。

*AYA世代のがんとくらしサポートより転載*

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仕事

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両立 サポート 治療中 治療終了後 仕事 30代 女性 患者 乳がん
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