エピソード

2024.07.11
タイトル

美容師さんのサポート

エピソード本文

抗がん剤治療を終えたあとも、突然、蕁麻疹が出たり、今まで何ともなかった基礎化粧品で痛みや発疹が出たり。肌が弱ってすっかり自信をなくしていた時期がありました。

脱毛もしばらく量が多く、臆病になって髪も染められずにいました。罹患前のように自由に髪型をたのしむことができなくなり、自分らしさを失ったような気持ちになっていました。

罹患前からお世話になっていた美容師さんがその様子に気付いて「地肌に触れないようにメッシュを入れることもできるよ」と、肌に負担がなくカラーリングを再開できる方法を考えてくれました。見た目が明るくなり気分の落ち込みが和らいだのはもちろん、そこから自信もついて、少しずつ段階を踏んで、以前のように髪型をたのしみたいという気持ちも戻ってきました。

少しずつ髪も伸ばし、ドネーション用のカットができるようなった時も喜んでサポートしてもらったり。治療後の若いがん患者が抱える小さな不安や失った自信に対して、美容師としての専門知識で、患者の心身の状態をみながら工夫を積み重ねて伴走してくれる人がいたことは、とても嬉しく心強いことでした。

*AYA世代のがんとくらしサポート(https://plaza.umin.ac.jp/~aya-support/experience/93/)より転載

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副作用・後遺症 / 抗がん剤

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