- タイトル
助けてもらった大部屋
- エピソード本文
初めての抗がん剤は入院して行う必要がありました。個室は淋しいので大部屋(4人部屋)に入院しました。
がんを罹患し、今後の生活の不安、抗がん剤投与の不安など、不安しかなかった入院1日目の夜。同室の一人の方が「今夜は眠れそう?」と尋ねてくれて、「不安で眠れそうにありません」と答えると「おしゃべりしよう!」と言ってくれました。そして同室の4名が集まりおしゃべりスタート。
4名ともがん治療のために入院でした。年齢もさまざまでしたが、不安は皆同じ。悪心への対応策、リアルな脱毛状況、手術に向けての心構えなど、笑いを交えて沢山話を聞くことが出来ました。また私の不安も聞いてもらいました。あっという間に就寝時間になりましたが、同室の皆さんに聞いてもらったお陰で気持ちがスッキリし「よし!頑張るぞ!!」という勇気が湧き、その夜はぐっすり眠ることができました。
同室の皆さんからのアドバイスをいただいたお陰で、翌日の抗がん剤を頑張ることができ、翌日無事に退院することが出来ました。
この入院で『不安は溜めずに吐き出した方がいい!!』ということに気づきました。吐き出すことで気持ちが軽くなり、前に進む力が湧いてきます。家族に心配をかけたくない場合はSNSを使って同士に話す、看護師さんに話すなど、方法はいろいろ。現在はコロナ禍でリアルに対面することはできませんが、これからも一人で抱え込まず、言葉にして聞いてもらおうと思います。 同室の皆さん、不安を聞いてくださってありがとうございました。
*AYA世代のがんとくらしサポートより転載*
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