エピソード

2024.11.05
タイトル

彼氏との関係~情報共有の大切さ~

エピソード本文

私が乳がんになったとき、結婚を意識していた彼氏がいました。がんになったことで別れを切り出されるのが怖くて、私から別れを言い出したこともありました。今思えば一番近くで私を支えてくれたのは彼でしたね。

手術やホルモン療法で、自分の体が変わっていくこと、特に性的な部分に関しては彼にどのように伝えていくか悩みました。手術した胸には触られたくないことは直接伝えられたものの、ホルモン療法の影響で生理が止まってしまうこと、それにより治療中は妊娠ができないこと、更年期症状が出ることなど、体の内側の見えない部分については直接伝えられませんでした。女性としての部分がどんどん無くなっていくようで、私自身も受け止めきれないのに、彼は受け入れてくれるのだろうか?どう伝えようか?そもそも伝えるべきなのか?といろいろ悩んでいた時、ちょうど通院していた病院にホルモン療法を受ける患者さん向けの冊子がありました。その冊子の中には、患者本人だけでなく、家族やパートナー向けの記載もあり、これを読んで欲しいと彼に渡しました。その後は、副作用に気を使ってくれる発言が多くなり、彼は彼なりに理解しようと努めてくれたのだと感じました。治療・副作用は言いたくない事や話しにくい事もたくさんあるし、自分で乗り越えなくちゃいけない事も多いけど、情報共有すること、話し合うことで気持ちが楽になることもあると思いました。

現在は、その彼と結婚し、夫婦2人の希望を主治医と相談し、ホルモン療法を一時中断し不妊治療を行っています。ホルモン療法を始めるときに、主治医からは10年間のホルモン療法が望ましい旨を伝えられていたので、治療開始当初は妊娠・出産は諦めていました。診察内容などを情報共有し、話し合い、2人で決めていけたことは、がん治療も不妊治療も前向きに進めるために、とても大切な時間だったと感じています。

*AYA世代のがんとくらしサポートより転載*

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診断 / 副作用・後遺症 / 妊よう性

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